発達障害の専門医
日本における発達障害の専門医は、アメリカでは約1万人であるのに対し、200人に満たないとされています。人口の問題で一概にとは言えませんが、アメリカでは3万人にひとりの割合であるのに対し、日本では10万人にひとりの割合でしかないというデータも考えると、いかに日本での支援が遅れているかという点が分かるのではないでしょうか。
発達障害は、風邪などの疾患と異なり、様々な面で専門医の診断が必要不可欠になります。どんな支援も治療も訓練も、適切な診断がされていなければ意味がありません。しかし、この専門医の数では、なかなか満足の行く診断や治療はされないと考えるのが普通でしょう。
確かに、日本での発達障害は未だ新しい疾患ということで、専門医を生み出すシステムが整備されていない点もありますが、日本の医療制度についてもフォローが不十分であることも原因のひとつです。
発達障害の診断や治療は、他の疾病と比べ時間がかかるだけでなく、医療に関するスタッフも多く必要になります。それにもかかわらず、診療報酬などの面で医療側をフォローすることが満足にされていない、というのが現状です。
ひとりでも多くの発達障害患者への支援を果たすため、こうした医療側の改善も強く求められるようになってきています。