知的障害の原因と対応
知的障害の原因としては、大きく分けて病理的な要因と心理的な要因が挙げられます。病理的な要因としては、ダウン症候群・自閉症などの先天的疾患、出産時異常、生後の疾患などが考えられています。
病理的要因の場合、身体的な障害(例:心臓病)などを伴うケースも多いようです。また、染色体異常が原因の場合、障害が重度になる傾向があります。ただし、こうした要因は一般論であり、根本的な原因は未だ研究中というのが現状です。
知的障害における基本的な対応は、その子にとって適切な環境を整備するということが挙げられます。知的障害の症状は人によってそれぞれですので、客観的な把握とストレス対処への支援が何よりも大切です。
合併症や根本原因が疾病にある場合、治療によって改善が望めますが、基本的には治療という概念はありません。知的障害患者に対しては、言語療法・障害児保育・特殊教育など、「療育」という考え方で、それぞれに合った対処がなされるのが一般的です。ですから、知的障害を疾患と考えず、ひとつの個性として捉え、社会の中で認知し支援する取り組みが重要であるとされています。近年ではそういった考えの元に支援制度や支援機関が充実し、人間らしい生活を送ることのできる環境が整備されつつあります。